「花酒」与那国島で唯一製造OK!アルコール度数日本一!!

「花酒」与那国島で唯一製造OK!アルコール度数日本一!!

「花酒」アルコール度数は60度!?

与那国島でも沖縄のお酒、泡盛が製造されていますがその中でも「花酒(はなざけ)」といわれるとても貴重なお酒を与那国島では製造しているんです。

花酒は日本のどこでも製造されていない、唯一与那国島でのみ製造が許されたお酒となります。なぜ与那国島でだけ製造が許されているのかは後々紹介することとして初めに「花酒」の特徴について紹介します♪

花酒はアルコール度数が60度以上の泡盛のことをいいます。
しかし、日本の酒税法で本格焼酎と泡盛のアルコール度数は「45度以下」と定められているため、厳密には酒税法上の分類では泡盛でなくスピリッツになります。(ややこしい。)

このため、花酒のラベルにはスピリッツと表記されています。
ご購入の際にラベルを見て「スピリッツって書いてあるじゃないか〜泡盛じゃないじゃん!このヤロー!!」と思わないようよろしくお願いします。(笑)

また、アルコール度数が60度にもなると火を近づけると普通に燃えちゃいます。火気注意です!!

Advertisement

花酒はこうやって作られる

花酒は泡盛と同じ製法で作られているといいましたが普通の泡盛と製造がほんのちょっとだけ変わるところがあります。
原料は泡盛と同様にタイ米と黒麹です。

ちょっとだけ普通の泡盛の製造と異なる点はというと、、、蒸留の工程です!
泡盛は1回だけの蒸留でお酒を造るため、蒸留の時間とともにアルコール度数は低下していきます。
しかし、花酒は蒸留工程初期の高濃度な部分だけを集めて造られています。蒸留工程の初留分(端先=ハナサキ)から製造していることから花酒と呼ばれるようになったそうです。

花酒の由来で他の説もあったのでご紹介↓

花酒の名称は昔、泡盛の度数を計る時にある一定の高さからグラスの中にお酒を注ぎグラスの中にできる泡の盛り具合(量)で度数を決めていましたが度数の高い花酒は一番泡の量が多く、まるで花が咲き誇っているように見えた事から花酒と呼ばれるようになりました。
泡の盛り具合で度数を計る手法の中から泡盛という名称が生まれました。
引用:崎元酒造所 https://www.sakimotoshuzo.com/hanazake

花酒の製造が唯一与那国島だけである理由とは!?

与那国島だけ花酒の製造が許可されている理由は、昔琉球王朝時代に与那国島から「花酒」を献上品として納めていたことや島内で古くから花酒を冠婚葬祭に使用する文化があるからです。

花酒を使う文化として代表的なものは、洗骨葬です。

洗骨葬では、亡くなった人を埋葬する際に花酒の一升瓶2本を一緒に墓の中に入れ、7年後にお骨と花酒を取り出して、お骨を花酒で清めるという洗骨の儀式をします。儀式の後には花酒を振りかけて火をつけて燃やし遺灰にして再びお墓に納めます。
残った1本の花酒は集まった人々に振舞われ、お酒が飲めない人は薬として体の悪い部分に花酒を塗り故人に治してもらうよう祈るといった風習があります。

こういった文化が今もなお継承されていることから与那国島にだけ特例で花酒の製造が許されているんですね。(素晴らしい!!)

Advertisement

花酒は日本で3箇所でしか製造されていない!

しつこいようですが何度もいいます(笑)
花酒が製造しているのは与那国島のみ!

そんな貴重なお酒飲みたくなりましたよね? ね?
その花酒を製造している3箇所の酒造所についてご紹介していきますよ〜。

1.崎元酒造所 『与那国』


3つの酒造所のなかで一番古い酒造所で、昭和2年に農業を本職とした17人で設立しました。当初は農業をメインとし酒造はあくまで副業としてやっていたそうです。40年代に入ると4人にまで減ってしまい酒造所倒産の危機となります。このままではいかんと先代の崎元初さんを筆頭に昭和46年に崎元酒造所として独立し現在までお酒を作り続けています。崎元酒造所はティンダバナの頂上付近にあり、今では八重山諸島の小さな蔵元にしか残っていない、泡盛600年の歴史を伝承する昔ながらの古式地釜蒸留機を使用し、少人数で伝統的な手造り製法でお酒を造り続けています。酒造見学も予約をすれば可能とのことです。

<崎元酒造所の情報>
【住所】沖縄県八重山郡与那国町与那国2329(与那国空港から車で5分、ティンダバナの近く)
【営業時間】9:00~17:00
【電話】0980-87-2417
【定休日】日曜日
【駐車場】あり
【ホームページ】http://www.sakimotoshuzo.com

2.国泉泡盛 『どなん』


泡盛の名前となっている「どなん」は与那国の方言名です。
国泉酒造は、戦前までそれぞれ個人で酒造りをしていた我那覇氏と金城氏と大嵩氏の3人が集まり合同会社として1958年に設立しました。人口添加物を一切使わず昔ながらの直火式釜を使って長い伝統を継承している花酒や泡盛を造り続けています。
国泉泡盛では花酒をはじめ25度や30度、43度の泡盛も製造しています。
酒造見学も可能とのこと!

<国泉泡盛の情報>
【住所】沖縄県八重山郡与那国町字与那国2087(与那国空港から車で15分)
【営業時間】8:00~17:00
【電話】0980-87-2315
【定休日】正月・お盆
【駐車場】あり

3.入波平酒造 『舞富名』


1989年に国泉泡盛合名会社から独立し、入波平酒造株式会社を設立しました。
「舞富名(まいふな)」は八重山の方言で「お利口さん、親孝行」という意味です。この酒が飲む人に喜びや嬉しさを与える酒になるように、という願いをこめて命名したそうです。現在は酒造見学は実施しておらず、泡盛「舞富名」は空港内のお土産やさんか島内の商店でお買い求めすることができます。

<入波平酒造の情報>
【住所】沖縄県八重山郡与那国町字与那国4147-1(与那国空港から車で5分)
【電話】0980-87-2315
【駐車場】あり

Advertisement

花酒の美味しい飲み方

花酒は度数が60度と高いためお湯割・水割り・ロックなど、薄めて飲んでも良いのですが花酒本来の風味やコクを味合うには小さなおちょこに少しだけ注ぎちびちびと飲むのがオススメだそう。

また、花酒はアルコール度数が高いことから冷凍庫に冷やしても凍りません。冷やすととろみがつきさらに濃厚な花酒の甘みや香りが際立ってさらに美味しく味わうことができます。

与那国島の酒造所には花酒以外にも25度や30度、43度の泡盛が多数製造されているため60度の花酒を飲むのはちょっと気がひけるなぁ…って方もぜひこの記事を読んで与那国島の泡盛に興味を持たれた方はご購入してみていかかでしょうか?

グルメカテゴリの最新記事